この度、プログラミングの現場で頻出する英単語をクイズ形式で学べるスマートフォンアプリ「グラ単」の提供を App Store および Google Play にて開始しました。本アプリは、これからプログラミングを学び始める初学者から、業務で扱うコードや SQL の語彙をあらためて整理したい実務者までを対象とした、無料の語彙学習サービスです。

開発のきっかけ — 新人教育の現場で感じた「英語の壁」

「グラ単」は、新人教育の現場で感じた一つの課題から生まれました。プログラミングを学び始めたばかりの新人にコードを読んでもらうと、argumentarrayasyncassert といった英単語の意味そのものが分からず、コードから読み取れる情報量が極端に少なくなってしまう ── という場面が繰り返し見られました。

経験者にとっては「コードを読めば自然と意味が分かる」言葉でも、英語そのものに馴染みがない学習者にとっては、構文・概念・英単語の 3 つを同時に解釈する必要があり、最初の一歩がとても重く感じられます。「プログラミングを学ぶ前に、せめて頻出する英単語だけでも先に馴染んでおけたら、コードを読むときの認知負荷が大きく下がるのではないか」── そんな仮説のもとで設計したのが「グラ単」です。

課題への向き合い方 — 単語を「コードの中で意味が思い出せる」状態へ

英単語帳アプリは数多く存在しますが、プログラミング学習者にとって本当に必要なのは「array =配列」と暗記することではなく、実際のコードの中で array を見たときに、その意味と役割をすぐに思い出せることだと考えました。本アプリではこの仮説に基づき、以下の 3 つの実装方針を採用しています。

1. 1 単語につき「意味・自然文の例文・実コード例」をセットで提示 単語帳的な対訳だけでなく、英語としての自然な使い方と、Visual Basic / SQL / JavaScript など実際のコード上での登場場面を同時に見せることで、「英語としての意味」と「コードの中での役割」を同時に結びつけられるようにしました。

2. 難易度順に 10 ステージへ分割printif から始まる入門レベル」「配列・文字列操作」「関数とオブジェクト」「SQL と Web 基礎」「集約と非同期」など、現場で出会う順序に近い形で語彙を 10 ステージに整理しました。各ステージで 80% 以上の正答率を達成すると次が解放されるため、未知の単語が一度に押し寄せて挫折することを防ぎます。

3. マスタリーレベルによる「忘却」への対処 語彙学習は一度覚えて終わりではなく、定期的な再接触が欠かせません。本アプリでは単語ごとに「初学」「学習中」「習得済み」のマスタリーレベルを保持し、習熟度を可視化しました。これにより、自分がどの単語を取りこぼしているかが一目で分かり、復習の優先順位を判断しやすくしています。

ステージ画面 — 全 10 ステージの達成度と獲得ポイントを一覧で確認
ステージ画面 — 全 10 ステージの達成度と獲得ポイントを一覧で確認

クイズ形式による「思い出す力」の強化

知識は受動的に眺めるだけでは定着しにくいことが知られています。本アプリでは、単語の意味を選択肢から選ぶクイズ形式を採用し、「思い出す」プロセスを毎回挟むことで記憶への定着を後押しします。出題には自然文の例文と実コード例の両方を活用し、単純な対訳の暗記にとどまらず、文脈の中で単語を理解する力を養うことを意図しています。

クイズ画面 — 自然文と実コードの両面から英単語の意味を問う出題形式
クイズ画面 — 自然文と実コードの両面から英単語の意味を問う出題形式

単語帳と詳細画面で自由に復習

クイズで出会った単語は、ジャンル別に整理された単語帳画面からいつでも一覧で見渡すことができます。各単語にはマスタリーレベル(初学/学習中/習得済み)が表示され、自分の弱点や復習すべき単語を一目で把握できます。

単語帳画面 — ジャンル別の単語一覧とマスタリーレベルで進捗を可視化
単語帳画面 — ジャンル別の単語一覧とマスタリーレベルで進捗を可視化

気になった単語をタップすると、意味・自然文の例文・実際のコード例をまとめた詳細画面が開きます。学習進捗は端末内に保存されるため、通勤の合間や休憩時間など、まとまった時間が取りにくい場面でも、自分のペースで弱点を補強できます。

単語詳細画面 — 意味・例文・実コード例をまとめて確認できる
単語詳細画面 — 意味・例文・実コード例をまとめて確認できる

ダウンロード

本日より以下のストアにて無料でダウンロードいただけます。お手元のスマートフォンで QR コードを読み取るか、各ストアのバッジからアクセスしてください。

App Store からダウンロードApp Store の QR コード
Google Play で手に入れようGoogle Play の QR コード

今後の展望

今後は、収録単語数とステージの拡充、複数言語にまたがるコード例のバリエーション追加、学習履歴の端末間同期、復習タイミングを最適化するスペースドリピティション機能などを順次提供していく予定です。新人教育の現場で生まれた課題感を起点に、プログラミングを学ぶすべての方にとって日常的に開きたくなる学習アプリを目指し、継続的に改善を進めてまいります。

グラ単に関するお問い合わせ

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